ジャネー計算機つくってみた

未分類

親戚が一堂に会すると、去年までしゃべれなかったちびっこが話していたり、10年前のことを昨日のことの様に話すおじいさんがいたりと、時間について不思議に感じたことはないでしょうか。

日本語をわずか1年で習得したちびっこの体験してきた1年を、今の自分の時間感覚に換算するとどれくらいの時間になるのか。また、「いやーあの頃は、ほげほげ…」と話すおじいの10年前という感覚は、今の自分の時間感覚に換算するとどれくらいなのか。

時間の感じ方について有名な「ジャネーの法則」を拡大解釈し、年齢の違う人の体感時間を自分の体感時間に換算する計算機を作ってみました。ジャネーの法則については、こちらの記事をご覧ください。

話しの長い校長先生や、5分もじっとしていられない子どもにとっての時間がどれくらいなのか計算して遊んでみてください。

ジャネー計算機

自分が、相手の体感時間を体感するために必要な時間を計算します。
※ジャネー計算機に科学的根拠はありません。

自分の年齢(歳):
相手の年齢(歳):
相手の体感時間(分):

計算結果:

歳にとっての分は、歳のあたなにとっての分。

使い方

「自分の年齢」「相手の年齢」「相手の体感時間」を入力して「計算」ボタンを押すと、「計算結果」欄に自分の年齢に換算した、相手の年齢での体感時間が表示されます。

少しわかりにくいので、使い方と合わせて例をのせておきます。

例1. 校長先生(60歳)にとっての5分

小学生(8歳)のころの校長先生の話って長かったーということで、
自分の年齢:8
相手の年齢:60
相手の体感時間:5
とすると、
「60歳にとっての5分は、8歳のあたなにとっての0.7分。」

0.7分くらいの感覚だと、話が長くなってしまう気持ちもわかる気がします。

例2. 3分もじっとしていられないちびっこ(5歳)

「じっとしてて」と言われてもなかなかできないちびっこ。親(32歳)という設定で考えてみます。
自分の年齢:32
相手の年齢:5
相手の体感時間:3
とすると、
「5歳にとっての3分は、32歳のあたなにとっての19.2分。」

19分以上もじっとしているのは、確かにしんどそうです。

中の計算(数学のお話し)

「ジャネーの法則を拡大解釈」について少し詳しく解説します。

ジャネーの法則は「簡単に言えば、生涯のある時期における時間の心理的長さ年齢反比例すると主張したものである。(Wikipedia)」ということは、数式で表すことができます。

生涯のある時期における時間の心理的長さ → 体感時間:\( T\)
年齢:\( Y\)
比例定数:\( a\)
とすると、ジャネーの法則は反比例の式で表せます。

\( T = \frac{a}{Y}\)

「自分」と「相手」の二者がいるので、式も2つ作れます。

自分:\( T_{my} = \frac{a}{Y_{my}} \)

相手:\( T_{your} = \frac{a}{Y_{your}} \)

今回は「自分」にとって「相手」の体感時間がどうなるのかを知りたいので、 \(T_{my}\) について解いていきます。

2つの式は比例定数 \(a\) が共通なので、「相手の式」を変形し、

\( a = T_{your} \times Y_{your} \)

これを「自分の式」に代入します。

\( T_{my} = T_{your} \times \frac{Y_{your}}{Y_{my}} \)

この式から、相手の体感時間年齢の比率をかけると自分の体感時間が計算できることがわかりました。

まとめ

「ジャネーの法則」を拡大解釈し、年齢の違う2者間の体感時間を変換する計算機を作ってみました。色々な年代の人が集まる機会があれば、遊んでみてください。
※ジャネー計算機に科学的、定量的根拠はありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました